【REPORT】プライマリタイズ Debut Live「今日から君のプライマリ♡」

matsumoto

2026年7月8日頃に始動した6人組アイドルグループ・プライマリタイズが、8月11日(火・祝)に代官山UNiTでデビューライブ「今日から君のプライマリ♡」を開催した。グループ名は「プライマリ(Primary)+タイズ(Tides)」=「時代の波を作る1番になれるグループを目指す」というコンセプトから。海・波・泡をモチーフにしたビジュアルで活動を展開している。

本公演は、デビュー前日に全6曲がサブスクで揃うというスピード感で注目を集めた。会場の代官山UNiTには多くのファンが詰めかけ、特にVIP入場エリアは柵に収まりきらないほどでいっぱいになり、初日から熱量の高さがうかがえた。

デビューライブ開幕!:圧倒的プライマリ! × 波待ちロマンス

開演を告げるSEに続き、1曲目は「圧倒的プライマリ!」。歌詞の「完全勝利」「Wピース」といった強い言葉と共に、「一番好きでいて当たり前でしょ」と言わんばかりの自信に満ちたアイドル像を提示。開幕から会場を一気に自分たちの色へ染め上げた。

続く2曲目は配信第一弾曲「波待ちロマンス」。「私は君のお姫様でしょ?」と真夏の砂浜デートを描くラブソングで、勢いをそのまま引き継ぐ。海・波モチーフのグループらしいキラキラとした「無敵のアイドル」像を見せる、爽快なスタートとなった。

ファンと共に:ラキラキ!! × あいらぶらぶゆー

そのまま披露された「ラキラキ!!」は6曲中唯一、福田花音(カンナギマロ)が作詞を手掛けた楽曲。この日がステージ初披露であり、曲振りに際し長田美成が「こんなに素敵な楽曲をいただけたこと、そして今日こうして皆さんと出会えた幸運」について感謝の言葉を語る。 続く「あいらぶらぶゆー」イントロでは天野ひかりの「もっとみんなの声が聞きたい」という煽りから始まり、大きな声で応えるファンとともにステージと客席を「大好き」一色に染め上げた。 

続くMCでは「都道府県クイズ大会」が実施。記念すべき第1回は実羽しゅりの出身地・青森県を題材にした「青森県クイズ」が開催された。深月鏡花が「一番好きだから」と県魚に「サバ」を選んで笑いを誘う一方、杉山愛佳は「MIXのコールでタイガー・ファイヤーの並びの位置にチャペが来る(タイガーは猫科だから)」と鋭く推理して正解の「猫」を言い当てるなど、珍解答と鋭い推理が飛び交う和やかな時間となった。

優勝した杉山愛佳には高級りんごジュースが贈られ、最下位の吉田つむぎは罰ゲームとして青森弁での告白「なのこと好きばんはんで、付き合ってけろ(青森弁:あなたのことが好きだから、付き合ってほしいです!)」を披露。客席からは歓声が上がった。

素顔と覚悟:ブルーカーテン × アプリコット

後半は「ブルーカーテン」「アプリコット」の2曲で、本編最大のギャップを見せる。

杉山愛佳自身が振付を手掛けた「ブルーカーテン」は、別れや喪失感を描いた失恋ソング。オルゴールライクなイントロのメロディと切ない歌詞が、優しく静まったステージに響き渡った。

続く「アプリコット」は、「願わないでよ、もう願わなくてもいい」「尽くして枯れてしまうその日まで」という一節に象徴される、険しい道を泥臭く進んでいく覚悟を歌うミディアムナンバー。

こうして本編6曲は、「アイドルとしての理想像」から「等身大の泥臭い決意」へ、楽曲を重ねるごとに素顔をあらわにしていく構成となった。

アンコール:再燃する情熱

アンコールでは衣装をTシャツにアレンジし、「ブルーカーテン」「波待ちロマンス」「アプリコット」の3曲を披露。

1曲目の「ブルーカーテン」は、この曲のAメロにかけてBPMが上がる構成が、本編の静けさとは対照的に、未来へ走り出すような前向きな熱を帯びたステージに感じられた。

アンコールラストの「アプリコット」前、杉山愛佳が「今日この日を迎えるまで、正直楽しいだけじゃなんともならないことがいっぱいあって、不安なことや悩むこともたくさんありました」と胸の内を明かした上で、「今日という特別な日を皆さんと過ごすことができて、本当にこの道を選んでよかったと心の底から思えています。今日がプライマリタイズの始まりの日です」とスピーチ。全ての流れを通過した後の2度目の「アプリコット」は、1度目とは違う深い重みを持ってライブを締めくくった。 

結成からわずか1ヶ月という短期間でこの日を迎えたプライマリタイズだが、そのステージは新グループという枠に収まらない高い完成度と、メンバーそれぞれの背景に裏打ちされた強い覚悟が同居していた。「圧倒的」なアイドル像を提示しつつ、同時に「等身大の弱さ」もさらけ出すというコントラストは、観客の心に深い爪痕を残したはずだ。今後、この「波」がどれほどの大きなうねりとなって音楽シーンを飲み込んでいくのか、その行く末が楽しみでならない——「今日から君のプライマリ♡」は、まさに彼女たちの伝説の始まりを予感させる、鮮烈な初陣であった。 

PHOTO:長島忠

TEXT:松本新之介(.yell inc.)


セットリスト

―― 本編 ――

M1. 圧倒的プライマリ!

M2. 波待ちロマンス

M3. ラキラキ!! ★ステージ初披露

M4. あいらぶらぶゆー

M5. ブルーカーテン

M6. アプリコット

―― アンコール ――

EN1. ブルーカーテン

EN2. 波待ちロマンス

EN3. アプリコット


メンバープロフィール

深月鏡花 | 宮崎県出身 | 愛称:きょんちゃん
当日コメント「自分が一番アイドルになるとは思っていなかったです。アイドルになるからには、一生懸命全力で頑張りたいです!」

吉田つむぎ | 大阪府出身
当日コメント「またこうしてステージに立てることが本当に本当に嬉しいです。これからも一緒にいろんな景色を見に行きましょう!」

長田美成 | 山口県出身 | 愛称:みなりん
当日コメント「皆さんが『またステージに立ってる美成に逢いたい』って言ってくれて、戻ってこようと思えました。私が今日ここにいるのは皆さんのおかげです。これからもみんなと絶対素敵な景色を見に行きたいし、みんなのことを絶対絶対幸せにします!」

杉山愛佳 | 愛知県出身 | 愛称:あいあい
当日コメント「ステージに立った瞬間に皆さんの顔を見て、涙が落ちそうになりました。最後まで私らしく、精一杯素敵なパフォーマンスをお届けできたらいいなと思います。頑張ります!」

実羽しゅり | 青森県出身 | 愛称:しゅりりん
当日コメント「私たちはそれぞれ違う経験を持った6人の集まりですが、今日6人とファンの皆さんと一緒にデビューの日を迎えることができて、本当に本当に嬉しいです!」

天野ひかり | 東京都出身 | 愛称:ひかりん

当日コメント「オレンジ担当として、アイドルグループに所属することになりました!皆さん、オレンジを振ってくれる人も本当に多くて、最後までこの熱気を忘れないように全力で盛り上がっていけると嬉しいです!」

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