バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、3rdアルバム「完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥」の世界観をライブで再現!!【ライブレポート】
バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIが、1月15日(土)にEX THEATER ROPPONGIを舞台に、今年最初となるワンマン公演「バンもん!MEDETA YEAR♡『完ペキ主義なセカイにMEDETA YEARな音楽を♡』」を行った。当日の模様を、ここにお伝えしたい。
事前にファン投票を実施した中で、一番高い支持を獲得。バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI(以下、バンもん!)が、2017年3月8日に発売した3rdアルバム「完ペキ主義なセカイにふかんぜんな音楽を♥」。同作品に収録した楽曲をほぼ曲順通りにライブで再現したのが、今回の公演になる。
「バンもん!が六本木にHAPPYを届けにきたぞ!!」の合図をきっかけに、メンバーらが舞台へ勢ぞろい。ライブは、アルバムの1曲目を飾った「青春カラダダダッシュ!」からスタート。鈴姫みさこがドラムを叩けば、他のメンバーたちはフロント前で観客たちをわちゃわちゃ煽りだす。サビではメンバー6人が横一列に並びノリノリではしゃぐ姿を見せながら、「楽しすぎる一夜」をここに描き始めていた。冒頭からテンション高くカラフルでポップな楽曲を届けたことから、フロア中が愛でたい空気に包まれだす。途中、メンバーの楽器演奏も挟むところは、いつものバンもん!らしいスタイル。彩り豊かに変死してゆく楽曲に気持ちも騒ぐが、1曲の中で次々といろんなパフォーマンスを示す彼女たちの動きからも目が離せない。
勢いを加速するように、メンバーらが届けたのが「キメマスター!」。感情のギアをトップに入れたメンバーたちのはしゃぎ煽る姿や、気持ちを熱く騒がせる曲に刺激を受け、感情のギアをトップまで入れ、一緒に熱狂のアクセルをマックスまで踏み込む勢いで騒ぎたい。テンション高い楽曲の連打に、身体を動かさずにいれない。
「生きていていいんだなと実感しながら聴いてほしいと思います。バンもん!懇親のバラード曲です」(恋汐りんご)。の言葉に続いて披露したのが、「しゅっとこどっこい」。バラードですという言葉通りの曲調は冒頭のみ。一気にBPMを上げたとたん楽曲が大爆発。メンバーらは愛らしい姿も示しつつ、でも、「しゅっとこどっこい!!」と歌いながらフロアの上で躍りだせば、途中には不思議な?体操も加え、会場中に「一緒に楽しもう」というHAPPYな空気を作りあげていった。
「ここを真夏にしていくよー!!」の言葉を合図に、この会場へ夏を連れてくるように歌ったのが、爆裂したアゲアゲチューン「夏のOh!バイブス」。オラオラ気持ちを騒がせる楽曲に触発され、感情のバイブスがアガるのはもちろん。メンバーらが大きく手を振り歌う姿に刺激を受け、一緒に同じ動きをしながら会場中の人たちがはしゃいでいた。1曲の中、次々と転調をしながら華やかな表情を描いてゆくのがバンもん!らしいスタイルのように、この歌でもアッパーな曲調の中へいろんなアゲな表情を描きつつ、ギラギラした輝きを放ちながら楽曲は駆け続けていった。
「君はヒーロー」が流れたとたん、フロア中の人たちが、メンバーらと同じ振りをしながら躍りだした。恋汐りんご・ななせぐみ・大桃子サンライズの3人が歌い躍れば、鈴姫みさこ・望月みゆ、甘夏ゆずは演奏を通して観客たちを煽りだす。メンバーらが大きく手を振り上げる動きに合わせ、フロア中の人たちも腕を振り上げはしゃぐ風景も登場。この曲を通し、彼女たちは、この空間にいる人たちみんなの心をヒーローへと塗りかえ、気持ちをガンガンにアゲていった。ほんと、けっこうなお点前だ。
和な音色も印象的。メンバーらが扇子を手に歌いだしたのが、わびさびの効いた「結構なお点前で」。メンバーらは艶(つや)やかな振りも加え、フロア中の人たちを艶めく宴へ誘い込む。メンバーらが扇子を振りながら舞い躍る姿が、とても艶(あで)やかだ。途中、メンバー一人一人にスポットを当ててゆく面が出てくるのも、短い中での嬉しい見どころの一つ。ちゃちゃちゃと弾けた楽曲に乗せ、浮かれ躍る様が最高じゃない。
華やかでファンキーなブラス音も印象的な楽曲が流れだした。メンバーらはスタイリッシュでファンキーな「YAKIMOCHI」に身を任せ、華麗なダンスパーティーを繰り広げてゆく。少し大人なムードも醸しだしているのは、ファンキーな楽曲に気持ちが熱く、妖しく刺激を受けていたから?!身体を熱く騒がすエモいファンキーでソウルフルな楽曲に刺激を受け、気持ちが熱々にアガッてゆく。
「この街に夢を叶えにきました」の言葉に続いて歌ったのが、「ドリーム・タウン」。甘くメロウな表情も見せつつ、6人は歌声を一つに重ねあわせ夢あふれる思いを歌っていた。身体を熱く揺らす楽曲も魅力だが、「ドリーム・タウン」のように、歌や歌詞の世界へ気持ちを溶け込ませ、一緒にキラキラした煌きを覚えながら夢を抱ける歌に浸っていれる時間も大切だ。ここまでアッパーな楽曲が多かったからこそ、甘い歌に触れていたこのひとときが心地好かった。
MCコーナーでは、「アイドルとして最高に可愛く達成したい2022年の目標」を、大桃子サンライズが「どぶねずみみたいに美しくなりたい」と歌いながら伝えれば、甘夏ゆずは「皇居のまわりの池くらいのお酒を飲む」と語っていた。
次は、超久々にライブで披露した「秘密結社、ふたり。」甘くセクシーな歌声から楽曲はスタート。メロウでグルーヴィーな楽曲の上で、メンバーらは甘えた素振りを通し、見ている人たちへ妖しくせまっていた。いつものわちゃわちゃした姿ではなく、心に隠し持っていたセクシーさを見せながら6人はせまる。妖艶なアプローチに胸がドキドキ騒ぎだす。甘く妖しい誘いを受け、見ている側は禁断の一歩を踏み出したような気持ちにも染まっていた。メンバーらの艶やかな視線が、たまらない。
ふたたび、楽曲はアガりだす。メンバーみんながパーティーを始めようと乾杯をしたところで、楽曲は「強気、Magic Moon Night〜少女は大人の夢を見る〜」へ。アゲなディスコナンバーを通して、彼女たちはこの空間を巨大なダンスホールに染め上げる。躍動する四つ打ちのリズムが響き渡り、巨大なミラーボールに乱反射した無数の眩しい星の光が降る中、彼女たちはダンスホールを彩る夜の蝶と化し、甘い熱い刺激を注いでいった。なんて刺激的なのに、ロマンティックなひとときだろう。身体を騒がせる楽曲に刺激を受け、フロア中の人たちも身体を揺らし、手にしたペンライトの光をメンバーたちへ捧げていた。カラフルで華やかなこのひとときが、気持ちをグッとアゲてゆく。
「あんたのせい」の言葉に続き、恋汐りんごの告白のようなセリフを受け、楽曲は「ロマンティック♡テレパシー」へ。この歌に触れている間中、メンバーらに少しキツめな恋のアプローチを受けロマンティック?な気分に浸っていた。ときめいた気持ちがどんどん脹らみ続ける。ビターな刺激も隠し持ったこの甘いときめいた時間へうっとり酔いしれたい。もっともっとメンバーらを近くに感じながら、押しつけがましくも甘い恋物語を彼女たちと一緒に描き続けていたい。
ここまではアルバムの曲順通りに進んできたライブだったが、ここから多少楽曲を入れ換え、クライマックスへ向けて走り出す。
「みんなの大切な人を思いながら、この曲を聴いてください」。その言葉に続いて披露したのが、「ピンヒール」。メンバーらは、大切な人を探すような仕種で舞台の上を駆けだした。歌詞は切ないながらも、曲調は哀愁味を帯びた表情から始まり、次第に熱を帯びるよう甘いグルーヴィな表情に変化してゆく。メンバーらの歌声にエモさが増すたび、その熱情に刺激を受け、気持ちも熱く上がりだす。切なくも甘い高陽へこのままどっぷり浸っていたい。メンバー一人一人が世界観へ浸りながら歌う姿も印象的だった。
「今、バンもん!を好きな人たちと、この先もずっとずっと一緒にいれますように」。届けたのが「エンド・レス」。躍動したい熱を秘めながらも、メンバーたちは胸に抱いた思いを優しく伝えるように歌っていた。次第に歌声に熱が加わりだす。気持ちを解き放つように歌う彼女たちの姿を、心はずっと追いかけていた。とてもハートフルな楽曲だ。その温かさの中からあふれでるキラキラとした輝きに触発され、感情が熱く騒ぎだす。甘いときめきを爆発させながら、思いきりスパークしたい気持ちに心がいつしか染まっていた。
ライブも最後のブロックへ。ここで、急に甘夏ゆずが「なんか急にお腹が空いてきた~」と演技しだす(笑)。そこからメンバーがいろいろ食べたいものを語りだした。その欲望を爆発させるようにバンもん!が歌ったのが、「すきっぱらだいす♡」。ふたたびテンション高い楽曲をぶつけ、一緒にわちゃわちゃ騒ぐ空気を6人は作りあげる。あえて終盤のみアルバム収録曲の曲順をライブに似合う流れに作り替えてゆく手腕は、さすがだ。欲望が高まるごとに楽曲も、歌声のテンションも上がり続ける。その勢いを持って、彼女たちはこの空間を、キラキラとした好き(すきっ腹)なパラダイスに染め上げていった。
「やったー!!」とテンション高くなる小芝居を組み込みながらバンもん!が最後に歌ったのが、「YATTA!」。メンバーらは「やったやったやったー!!」と、超明るくテンション高い歌声を響かせ、舞台の上で躍っていた。彼女たちに「やったやったやったー」と煽られるたび、ネガティブな感情など全部彼方へ吹き飛び、6人が繰り広げる無邪気な女子会の中へ混じって一緒にはしゃいでいた。バンもん!と共に頭をからっぽに祭りあがらなきゃもったいない。
アンコールは、ライブで初披露となる、ドラマ「ワカコ酒 Season6」のエンディングテーマとして流れている「最高の日常」。ミドルメロウな楽曲のように、メンバーらは歌詞に綴った言葉をしっかり響かせるように歌っていた。甘く酔いそうな曲の世界へ、このまま浸り続けたい。メンバーらの作りあげる甘くメロウな染みる歌声の物語に、このままどっぷりと溺れていたい。
「最後はみんなで愛をぶつけあいながら、HAPPYHAPPYで終りたいと思いまるー!」。最後にバンもん!は「ゴッドソング」を歌い、テンションアゲアゲの空間を場内へ作り上げ、超HAPPYな楽しさを描きだしていった。この楽しさを、これからいろいろ繰り広げる新たな展開へ繋げようと、バンもん!はフロア中をお祭り騒ぎの空間へ染め上げ、華やかに2022年の幕開けを告げた。
「全力でみんなへHAPPYを届けたい気持ちは、みんなにも伝わったと思います。みんなも完璧じゃなくていい。幸せになるために一生懸命自分らしく生きてください」と最後に鈴姫みさこの語った言葉も印象的だった。
今年のバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHIは、10周年公演へ向けた様々な仕掛けを用意している。まずは2月から始まるバンもん!主催対バン企画「Let’s GO! NAKAYOSHI FES.」( https://banmon.jp/contents/490480)で弾けようか!!!!!!
PHOTO:真島洸
TEXT:長澤智典
【セットリスト】
「青春カラダダダッシュ!」
「キメマスター!」
「しゅっとこどっこい」
「夏のOh!バイブス」
「君はヒーロー」
「結構なお点前で」
「YAKIMOCHI」
「ドリーム・タウン」
「秘密結社、ふたり。」
「強気、Magic Moon Night〜少女は大人の夢を見る〜」
「ロマンティック♡テレパシー」
「ピンヒール」
「エンド・レス」
「すきっぱらだいす♡」
「YATTA!」
-ENCORE-
「最高の日常」
「ゴッドソング」
【イベント情報】
タイトル:「Let’s GO! NAKAYOSHI FES.」
2022年2月23日(水/祝) 愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
(1部)OPEN14:30 / START15:00
サブタイトル:MAXXパニック!
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / ヒステリックパニック
2022年2月23日(水/祝) 愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
(2部)OPEN18:30 / START19:00
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
2022年3月26日(土) 大阪・梅田TRAD
(1部)OPEN14:30 / START15:00
サブタイトル:ONINAKAYOSHI
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / ONIGAWARA
2022年3月26日(土) 大阪・梅田TRAD
(2部)OPEN18:30 / START19:00
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI
2022年4月8日(金) 東京・代官山UNIT
OPEN17:45 / START18:30
サブタイトル:ペギもん!カミングアウト
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / the peggies / 二丁目の魁カミングアウト
2022年4月15日(金) 東京・代官山UNIT
OPEN17:45 / START18:30
サブタイトル:バンもん!ベッドでの誤算
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / ベッド・イン / 0.1gの誤算
2022年4月22日(金) 東京・代官山UNIT
OPEN17:45 / START18:30
サブタイトル:ガチャもん!MAXX Spin
<出演者>バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI / Gacharic Spin