「夢を語り続けてファンのみんなと高みを目指したい」20年の感謝の想いを凝縮した熱いセトリとパフォーマンスに感動!Lead20周年記念ライブ「Lead 20th Anniversary Live~感今導祭~」レポ
2022年7月31日、東京・立川ステージガーデンでLeadの20周年を祝う「Lead 20th Anniversary Live~感今導祭~」が開催された。昼夜2回公演されたライブの昼の部の模様を今回はレポ!
2002年7月31日に「真夏のMagic」でデビューしてからちょうどこの日で20年を迎えたLead。初のオールシングルベストアルバム『Lead the Best “導標”(みちしるべ)』のリリースと同タイミングで開催された「感今導祭」。
会場となった立川ステージガーデンには、子ども連れの家族の姿から学生らしき若い世代の姿まで幅広い年齢層が詰めかけ、筆者のすぐ前にもグッズを手に開演を待つ親子の姿が。Leadが築き上げてきた20年という歴史の厚みと広さを感じる場内で自然と手拍子の波が広がっていくなか、記念すべき「感今導祭」の幕が切って落とされた。
記念すべきデビュー曲「真夏のMagic」から、2006年リリースの11thシングル「Summer Madness」を皮切りに「ファンキーデイズ!」「GREEN DAYS」「SunnyDay」「バージンブルー」、そして2ndシングル「“Show me the way”」とメドレーで続けて披露。
そこから2008年発売のアルバム『Feel The Vibes』収録曲の「果てしなく広いこの世界の中で」「TOKIO NIGHT」を連続でパフォーマンスし、3人による“新体制”の始まりとなったシングル「Upturn」のカップリング「トワイライト」。2015年リリースの「約束」までを、ときに彼らのルーツでもあるストリート色豊かに、ときにはスタンドマイクを駆使ししっとりと歌い上げるなど、多彩の魅せ方で観客を魅了していく。
「約束」を歌い終えると「どうもみなさんこんにちは、改めましてLeadです!」と満員の来場者たちに挨拶。鍵本輝(以下鍵本)が「2002年7月31日にデビューしてから20年。時が経ってまたこうして変わらずライブができていることを嬉しく思います」とファンに感謝の言葉を伝えると、古屋敬多(以下古屋)も「ライブすごい久々!(ファンの皆さんが)元気そうで何よりです。嬉しいな」とファンを前に生ライブできることの喜びを語る。
今回の「感今導祭」開催に当たっては、対象楽曲の中からこの日にパフォーマンスしてほしい楽曲を5曲、ファンに選んで投票してもらう企画を実施。投票結果を見て「みんなこんな楽曲が特別なんだ、聴きたいんだとか、新しい発見がたくさんあって勉強になりました」と語る鍵本。今回のセットリスト作りについては悩みに悩んだといい、古屋は「真夏のMagic」を1曲目に持ってくるにあたって「何回も話し合って、かなり協議に協議を重ねて」決めたと明かすと、谷内伸也(以下谷内)は「初めてと思うぐらい、新鮮な気持ちでまた歌えて嬉しかった」と、20年を経たこの日改めてパフォーマンスした「真夏のMagic」に感慨を覚えたことを口にする。
ここで鍵本と谷内がステージ袖にはけ、古屋が1人でMC。「10周年までは本当に長かった。“まだ10年か”と思ってたけど、そこからの10年は一瞬。まだ20年経った実感が湧かない」という古屋は、コロナ禍でライブを行うのが難しい時期があったことに触れ、ファンの顔を見られず「寂しかったけど会えない分、みんなを思う気持ちが強まった。遠距離恋愛みたいな感じ」と、再びファンを前に歌える機会が増えてきたことへの嬉しさをにじませ、「みんなの顔を見たい」と場内をすみずみまで見つめ、観客席に手を振っていた。
再び3人が揃うと「この曲も大切な曲になってます。気持ち込めて歌います」と「Upturn」へ。3人体制になって最初のシングルとしてリリースされ、彼らにとって大きな節目であり新たな始まりともなったこの曲。声を出せない観客席も手拍子で3人の熱い思いに答える。
続いてアルバム『Lead! Heat! Beat!』から「I believe」と「Dear」もパフォーマンスすると再びMCタイムへ。
今回のライブではすべての楽曲のアレンジと振付をゼロベースに戻すことにしたと話し始めた鍵本。ライブを重ねるごとに振りも進化して変わっていったというが、20周年ということで「原点回帰じゃないですけど、もう一回、あの時の振りと音でやることに意義があるんじゃないかなということで」、昔の振りをもう1度再現するために過去の映像を調べたりしたという。
かつて出演していたTV番組「ピカピカプリンス」の映像も見たといい「『何がぴかぴかやねん』と思いました(笑)」とツッこむ古屋に、谷内も「ピカピカプリンスなのにめっちゃストリートな格好して『どっちだよ!』」と同調しつつも「もっかいやりたいわ〜」と、かつての自分たちの姿を懐かしみながら、“原点回帰”するためのパフォーマンスを作り上げたことを語ってくれた。
ここまで比較的懐かしい初期~中期の曲をメインに構成してきた「感今導祭」だが、「これからのLeadももっともっと楽しんで欲しい(鍵本)」ということで、ここからはダンサーも交え、2019年の「Summer Vacation」に昨夏発売された「Sonic Boom」「Be the NAKED」と、最新の彼らの姿が存分に感じられるナンバーを披露して本編を締めくくった。
声を出せない観客席が手拍子でアンコールを送るなか、ステージに再び現れた3人は6thシングル「Night Deluxe」を歌い上げ、再び場内を懐かしさの渦に巻き込んでいく。
歌い終わってメンバーたちがダンサーとDJを紹介していると、そこに突如テーブルに乗ったケーキが登場。ケーキにはライブ当日に発売された『Lead the Best “導標”』のジャケ写が描かれており、その完成度に「何これ、すっご!」「クオリティやば!」などメンバーも大喜び。そのままケーキと客席をバックに記念撮影。
冒頭で触れたように夫婦や親子で来ているファンも目立った今回のライブ。谷内は今回のライブでもデビュー当時からお世話になってるスタッフがたくさん関わっていることに触れ、「結婚したり子どもが生まれたりと環境の変化があるなかでも、僕たちのことを大切に思ってくれて、共に歩んでくれたからこその20年だと強く実感しています」と、改めて客席に感謝の言葉を送る。
続いて鍵本が「20周年は僕にとっては通過点。この歳で夢とか語るのちょっと恥ずかしかったりするんですよ。でも俺らがそういう事言わなくなったら終わり。夢を持たなくなったアーティストが応援される理由ないじゃないですか。だからもっともっと高みを目指して頑張っていきたい」と、これからの決意とも言えるメッセージを伝える。そこに古屋も「これからもまた笑いながら一緒に歩んで行きたい!」と続ける。
そして「そういう思いをまとめた曲を歌いたいなと思います。こっからの10年、20年、この先ずっと俺たちがみんなの導標になれるように」と、これまでの20年の歴史を凝縮したリリックが胸を打つオーラスの「導標」へと繋げる。
20年という長い時間を様々な困難を乗り越えてきたLeadの3人。彼らを応援する幅広く多彩なファンと共に、彼らが描き出す輝きに満ちた“未来”をこれからも見守っていきたい。
Text:葛西 桐弥
Photo:山下 未来、青木 早霞
■リリース情報
Lead 20th Anniversary
All Single Best Album
『Lead the Best “導標”』
2022年7月31日(日)発売
Lead 20th Anniversaryスペシャルボックス盤 [4CD+DVD + PHOTOBOOK]
¥9,900(税込)
※ポニーキャニオン特設サイト限定
初回限定盤 [4CD+DVD]
¥6,600(税込)
通常盤 [3CD]
¥4,400(税込)
サブスクリプションはこちら
「導標」Music Videoはこちら
■イベント情報
Lead 20th Anniversary Live ~導標~
9/17(土) 中野サンプラザ
【公演番号5】14:00開場/15:00開演
【公演番号6】17:30開場/18:30開演
チケット全席指定:6,500円[税込]
※3歳未満入場不可、3歳以上チケット必要
【関連リンク】
Lead公式サイト
SNSについてはこちらへ