【ツアーファイナル直前特別インタビュー】
さよステ山手線ほぼ一周ツアー〜まだ見せていない駅と、未来へ走り出す6人のアチチな素顔〜【前編/日暮里駅編】

.yell Magazine編集部

山手線を巡る長い旅路が、ついにツアーファイナルを迎える。2026年3月から始まった数々の主催ライブの日々は、さよならステイチューンというグループとファンとの結びつきをより強固でしなやかなものへと育て上げた。10月27日、グループ史上最大キャパとなる恵比寿LIQUIDROOMでのワンマンライブという大きな結晶に向かって駆けていく6人。前半では、レトロな下町情緒が残る日暮里・谷中銀座の街歩きからスタート。グループの歩んできた歴史、受け継いしてきたバトン、そして個々の胸に秘めた想いと成長のストーリーに迫る。

街歩き感想(日暮里・谷中銀座)

―― 昨日は日暮里を歩いていただきましたが、いかがでしたか?

愛宮: 私、日暮里って普段は乗り換えくらいでしか使わなくて、ちゃんと降りたことが2、3回くらいしか見当たらなかったんです。だから、あんなレトロな雰囲気の商店街があるなんて知らなくてすごく楽しかったです! それに私、猫を飼っていて大好きなので、猫にまつわる街なんだって知って嬉しくなりました。食べ歩きできるお店もいっぱいで、江ノ島や鎌倉に来たような気分になれました。まだまだ知らない魅力がたくさんある街だなと思ったので、またぜひ行きたいです。

―― 愛宮さんが色んなものに反応してくれたから、あちこちフォトスポットになりました(笑)

愛宮: 本当に楽しかったです! 商店街もお土産が猫モチーフばかりで可愛かったです。あと、おせんべい屋さんも美味しかった! 創業100年以上のお店らしくて、買って食べたごま煎餅が本当に最高でした。

―― 桃ノ井さんはいかがでしたか?

桃ノ井: 衣装の生地を買いに、日暮里の東口(繊維街エリア)側にはよく行くんです。でも、今回歩いた西口の谷中銀座側はお寺が多くて下町情緒あふれるエリアで、行くのはほぼ初めてでした。あんな風にじっくりお店を見て回れたのは初めてだったので、すごく楽しかったです。

―― 印象残ってる景色とかあったりしますか?

桃ノ井: ちょうど「夕やけだんだん」って言われてる、夕焼けがきれいな時間帯に行けたので、階段の上から見る夕焼けがすごく素敵でした。焼き鳥屋さんなど下町感たっぷりの雰囲気で、海外観光客の方も多くて、「こういう景観って素敵だな」と改めて思いました。

―― 城谷さんはどうでしたか?

城谷: 行く前はどんな場所か想像がつかなくてワクワクしていたのですが、実際に歩いてみたらめちゃくちゃ楽しくて、あっという間でした! 地元の商店街にすごく似ていて懐かしくなって、子供の頃の気持ちに戻れましたね。おせんべい屋さんで食べた抹茶味のお煎餅も初めての感覚で美味しかったですし、商店街の近くにあったカヌレ屋さんもお店が可愛くて味も最高でした。

山手線ツアーの振り返り・印象に残ったライブ

―― 山手線ツアーを巡ってきて、どのような感想をお持ちですか?特に印象に残っているライブやエピソードなども併せて教えてください。

愛宮: 本当にあっという間でしたね。3月にスタートした頃は「長いツアーになるな」と思っていたのですが、始まってみたら一瞬で。普段行かない駅で新しいライブハウスを知ることができたりと発見の連続で、山手線にすごく愛着が湧きました。あと数回で終わってしまうと思うと寂しさもありますが、対バン形式だからこそ経験できたことも多く、本当に実りあるツアーでした。

愛宮: 印象に残っているのは池袋駅編で、バンドじゃないもん!の恋汐りんごさんがDJで出演してくださった時です。私自身、汐りんさんの大ファンだったので、大好きなももクロさんの「走れ!」を一緒にカバーして歌えた時は、オタク心が爆発して嬉し泣きしてしまいました(笑)。あとは、キネマ倶楽部でのワンマンライブも印象深いです。恵比寿LIQUIDROOMへ向けた節目のライブとして大成功を収められたことで、「もっと大きいステージにみんなを連れて行くぞ」と改めて気を引き締めるきっかけになりました。

桃ノ井: 半年間、気づけばあっという間にファイナル間近まで来ていて、目まぐるしくも濃密な思い出ばかりです。特に印象的なのは田町編ですね。出演者様が一番多くて大型対バンのような熱気の中、急遽CYNHNさんとコラボさせていただいたり、最後は「最高のライブにしよう!」と全員で団結できたのが熱かったです。対バン相手の方々から「さよステと共演すると楽しい」「仲が良いね」と褒めていただけたのもすごく励みになりました。

城谷: 最初始まった時は3月に始まって10月に終わるから、すごい長いなって思ってたけど、あっという間にラストになっちゃうんだなって感じです。人生でアイドルをやってて、ツアーをやったことがなくて、すごい初ツアーでした。普通の対バンとは緊張感が違って、主催ってなるとドキドキしました。

城谷: 思い出に残っているのは有楽町編で、ずっと憧れていた虹のコンキスタドールの栗原舞優ちゃんとユニットを組んで2曲披露させていただいたことです。私は舞優ちゃんに憧れてディアステージのオーディションを受けたので、「同じステージで歌っているんだ」と実感して大号泣しちゃいました。メンバーからも「全然泣かないのに珍しいね!」と驚かれました(笑)でもそんな私を包むように、みんな「良かったね」って一緒に喜んでくれて。本当に優しいグループです!

加入した頃から、卒業を受けて引っ張る側になり、今の6人体制に至るまで

―― 2023年6月に3人揃ってさよならステイチューンに加入され、昨年9月の卒業などを経て現在に至るまでを振り返っていただけますか?

愛宮: 私たち3人はもともと空想キャリブレーションというグループで一緒だったのですが、解散が決まった頃、さよステへのお声がけをいただいたんです。私自身さよステの大ファンだったので「自分が!?」と信じられない気持ちでしたが、りっこー(桃ノ井さん)とみおりん(城谷さん)も一緒だと知って運命を感じました。大好きなるぃるぃ(大崎瑠衣さん:旧メンバー)たち先輩方が温かく迎えてくださったおかげで、不安を乗り越えてグループを大好きになれました。

愛宮: 最初はるぃるぃとありり(三浜ありささん:旧メンバー)にしがみついて頑張っていましたが、2人の卒業が決まったことが大きな転機になりました。さよステを無くしたくなかったし、より良い方向に持っていきたかったものの、当時はとにかく不安で仕方ありませんでした。「2人が卒業するなら自分が支えていかなきゃ」と覚悟を決めたんです。

愛宮: 高校でダンス部部長として引っ張る経験はありましたが、より責任感が強まりました。卒業直後の周年ライブ(新体制初ワンマン)に向けて「新体制の勢いを見せたい」と、部活のようにレッスンを重ねて協力し合いました。そこから5人で走る中で、さらにグループを伸ばすため新メンバーを迎えようという話になりました。

愛宮: そうしてはるきちゃん(日永陽咲)が入ってくれました。彼女が新しい風を吹き込んでくれたことで、「これだ!」というしっくり感を得られたんです。ママも「一番いいよ」と言ってくれて。今の6人が心から大好きなので、これまでの歴史を大切にしつつ、さらに勢いを増していきたいです。

―― 今のさよステで頑張っていく上で、課題として感じている部分ってありますか?

愛宮: さよステのライブは「楽しい!可愛い!」と盛り上がるのですが、そこから「定期的に通いたい」と思ってもらえるファン層をなかなか広げきれていない点に、ずっと課題を感じているんです。この素敵な6人の魅力が他グループさんほど伝わりきらない歯痒さや、一筋縄ではいかない難しさを実感しています。

愛宮: 新メンバー加入や新体制の発表など、分かりやすい話題がある時は興味を持ってもらいやすいのですが、今は6人体制として安定している時期だからこその難しさを感じています。この6人でもっと大きくなりたいのに、勢いのあるグループと同じことをしても同じ結果にはならなかったりと、模索しながら壁にぶつかることもある日々です。でも、山手線ツアーを通して私たちは大きく成長できましたし、ワンマンライブは一番多くの方に来ていただける絶好の機会なので、「今のさよステをもっと応援したい」と心から思っていただけるような、最高のステージをお見せしたいです!

今のさよステの魅力・大切にしているもの

―― 桃ノ井さんは、今のさよステで大切にしていることはありますか?

桃ノ井: 一番大切にしているのは「雰囲気の良さ」です。単に仲が良いだけでなく、お互いに意見を言い合えて、誰も気を使わない空気感を作ることを意識しています。先輩のるぃるぃとありりが作ってくれたフレンドリーな雰囲気を引き継ぎ、最年長としてみんなが過ごしやすい環境を守り続けたいですね。

―― 公式YouTubeチャンネル『#さよちゅ〜ぶ!』をはじめ、バラエティ面での発信も積極的ですが、こうした取り組みの背景や狙いについて教えていただけますか?

桃ノ井: 本当にメンバーの仲がいいのもあるし、全員結構ノリがいいというか面白い子が多いので、そんなグループの雰囲気を見て、プロデューサーさんから「このメンバーにYoutubeやらせたら面白そうだ」と提案してもらったという感じが始まりでした。最初に始まったのが現体制5人体制の時からで、はるきちゃんが入って最初のが『50の質問』だったんですけど、その時はまだはるきちゃんもガチガチで今と全然違う——それはそれで可愛かったんですけど(笑)——っていう感じだったのが、画面越しに見てる方はだんだん見ていくうちに、他のメンバーも含めだけど「実は面白いんだな」「この子こんな風なんだ、いつもは普段は」みたいなのが、みんなから見て分かってきたりとかしたと思うので、#さよちゅ〜ぶ!はさよステに合ってたんじゃないかなと思います。今ってすごい現体制というか、以前以上に、新しく知った人にも、逆に過去の話知ってる人にも開かれた雰囲気がすごいあるなと思ってて、そこが魅力だなと思っています。

―― 城谷さんは、お二人とともに活動してきてグループの雰囲気やご自身の立ち位置をどのように感じていますか?

城谷: えー!私は、2人に引っ張ってもらって助けられてばっかりなので……だからこそ、後輩メンバーに寄り添ってあげたいなというか、自分にもできることないかなと探して、いろいろ立ち回っていたのかなと思いますね。

自分なりに、引っ張ってもらうところもありつつ、自分もちゃんとしなきゃ、みたいな感じで。でも他の子も私が引っ張るまでもなくメンバーが本当にみんな良い子たちで、本当に奇跡みたいなグループだなと思います。

―― それをこのインタビューやワンマンライブを見て、みんな「奇跡のグループだな」って知ってほしいですよね。

城谷: 本当にそう!女の子って人数集まると、トラブル起きちゃったりとかするものだと思うんですけど、本当にないから、奇跡だなって思って生きています。

ワンマンへの意気込み

―― 10/27のワンマンに向けて、今頑張っていることや見てほしいポイント、現在進められている準備について教えてください。

愛宮: 新曲を複数披露させていただくことになってて、今まではずっと1曲ずつだったので、一気に何曲も頭の中に入れていくみたいなのは本当になくて、ドタバタもあるんですけど、そこに食らいつきながらみんなで日々練習してます。見てほしいところで言うと、新曲と新衣装。新衣装も昨日新しいアーティスト写真が先行公開されたので見に来てほしいなって思います。さよステの必死さを見てもらえるんじゃないかなっていうか、普段ワチャワチャしてるけど、ちゃんとアイドルとしての姿を見てもらえるいいステージにできると思います。

愛宮: ちょっとステージとは話が逸れちゃうんですけど、SNSの投稿内容を考えるのにもすごく時間がかかっていて。あまり長い文章だと読んでもらえないのかなとか、タイムラインでパッと目に留まる投稿ってどんなものだろう、長すぎず短すぎず中身のある文章にするにはどうしたらいいんだろうって、発信の正解を模索している最中です。上手だなと思う先輩のツイートを参考にしたり、自分なりの言葉に落とし込んだり工夫しています。そういう見えない部分でのメンバーの努力も見た人に伝わって、ライブに来てくれる人が増えたら嬉しいなと思っています。

桃ノ井: 今のさよステと現体制になったばかりの頃を比べて思うのが、全体的な雰囲気はすごく元気になったと思っていて。さよステのライブを見ると「元気出るよね」って言われるような、どのグループよりも元気に可愛くっていうのをみんなで大事に作ってきた現体制なので、それを思う存分見せたいなっていうのと。それとは別に、元気なだけじゃなくてしっかり見せるパフォーマンスをするっていうところも、新曲や、前のさよステから引き継いだ楽曲全てを通して見てほしいです。

桃ノ井: 『TUNED!』や『No.3470』のようなシティポップよりの楽曲はもともとさよステが大事にしてるコンセプトなので、そこは大事に。あとはやっぱり現体制になって、メンバーの元気なイメージに合わせて作っていただいた楽曲とかは、逆に可愛い部分とか存分に見せられたなって感じですね。『FM恋55.6』みたいにメンバーで振りを考えた曲では、メンバー発信で作ってるみたいなところが魅力なのかなと思うので、そこもぜひステージで伝えたいです。

城谷: すごく緊張しますね。今回で曲数が一気に増えて「こんなにできるんだ!」という楽しみも大きいです。体力が持つか心配なので、家で筋トレしてバテないように準備しています(笑)無事に走り切りたいですね!

城谷: 新曲はかわいい感じからかっこいい、エモい感じまでバリエーション豊かで、メンバーの新しい一面が見えると思います。過去の楽曲も含め、今の6人だからこそ出せる表情や色をしっかり見せたいです。「いまのさよステ、魅力溢れてるね」と思ってもらえるライブにするので、ぜひ直接見に来てほしいです!

ファンへのメッセージ

愛宮: 山手線ツアーからLIQUIDROOMワンマンに向けて、ファンの皆さんの支えがあったからこそここまで来られました。初めての方も久しぶりの方も、全員が心から楽しめるライブをお届けします。「どこにでもあるアイドル」ではなく「さよステだから好きだ」と思ってもらえる最高のパフォーマンスをお見せするので、皆さんも全身全霊で楽しみに来てください!みんなで最高のステージを作りましょう!

桃ノ井: 山手線ツアーを経てさよステを知ってくれた方とか、途中から来てくれた方とかもたくさんいらっしゃると思うんですけど、最初からスタート時点からずっと一緒に来てくれてる人たちもたくさんいて、そんなみんなに支えられてちゃんと駆け抜けられたツアーだなって思っています。もうすぐ史上最大キャパでのライブなので、もちろん今は不安な気持ちもあるんですけど、1年間すごいメンバーみんなで無我夢中で頑張ってきたというものもあるし、きっとそれはみんなも見てくれてたと思うので、みんなにはただただ楽しむことを大事に、当日足を運んでくれたら嬉しいなと思います。

城谷: 絶対ツアーファイナルは楽しいと思うので、来てもらえれば嬉しいなってほんとうに思いますね。一番デカいキャパ!今回が史上最大キャパなので、一緒に満員の景色を見たいし、たくさんの人に歌が届いたらいいなと思います。

山手線ツアーという新たな挑戦を乗り越え、成長を続けてきた3人。グループの歴史と誇りを受け継ぎ、昇華させてきた彼女たちの言葉は、恵比寿LIQUIDROOMのステージに向けた熱い想いに満ちていた。続く後半では、東京駅周辺での街歩きの模様とともに、グループの未来を照らす残り3人のメンバーのインタビューをお届けする。

PHOTO:ImaTatsu

TEXT:松本新之介(.yell inc.)


チケット情報

さよならステイチューン「山手線ほぼ一周ツアー」〜FINAL〜

  • 日時: 2026年10月27日(火)開場17:00/開演18:00
  • 会場: LIQUIDROOM(東京都渋谷区東3-16-6)
  • チケット: 【追加販売】グッズ付きチケット ¥11,000/【先着】一般チケット ¥3,000(いずれも販売期間:〜10月26日23:59JST)※先着グッズ付きチケットは完売、追加販売分は購入可能

※入場時ドリンク代別途必要/本人確認あり(顔写真付き公的身分証必須)/チケットの転売・譲渡不可

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