【REPORT】きゅるりんってしてみて「Kyururin Heavenly ~全部ありふれない軌跡~」幕張イベントホール公演 5/2

.yell magazine 編集部

5月2日、幕張イベントホール公演1日目はまさに“Heavenly”な聖域と化した。

巨大なLEDスクリーン、ジェット噴射、トロッコ、星座投影——大きい会場のスケールを最大限に活かした豪華絢爛な演出が次々と投下され、4人は5年間の軌跡を音と光で刻みつけ、観客の魂を鷲掴みにした。

序盤ブロック:天界の扉

Kyururin HeavenlyのSEが重厚に響き渡ると、3枚の大型LEDスクリーンに天界のお城が出現。お城の扉が開くと、石像のように映し出されていた4人の姿が聖なる光に包まれ、「Special♡spell」のイントロとともに、天使のフリル衣装に身を包んだきゅるちゃん達が神々しくステージに現れた。その瞬間、会場全体が息を呑み、期待の熱気が一気に高まる。

勢いそのままに『♡♡♡わんだーらんど』へ突入。夢の国をテーマにしたキラキラのワンダーランドナンバーのサビでは、ジェットスモーク噴射が炸裂し、ステージは甘いピンクの霧に包まれる。間奏で虹色の羽のような光が舞い、楽曲の世界観を視覚と音で完璧に再現。客席は即座に異世界へと引きずり込まれ、ペンライトの海が揺れた。

続く『らぶきゅん♡うぉんてっど』では、イントロでステージの照明が一気にカラフルに爆発。メンバーは息の合ったシンクロダンスを披露した。さらに、ピアノとストリングスを基調としたダークで切ないバラードでは、マゼンタの照明とスモークが幻想的な空間を作り出し、笑顔を封印した感情的なパフォーマンスで観客を釘付けにした。

オープニングMCでは、4人が「せーの!はじめまして、私たち、きゅるりんってしてみてです!」と元気よく挨拶。会場からは割れんばかりの拍手が起こる。自己紹介コーナーでは、環やね、逃げ水あむ、島村嬉唄、チバゆながそれぞれファンに呼びかけ。客席からの特大のコールに、メンバーは「いままでで最大の声だ!」と満面の笑顔で応えた。

和やかなMCから一転、続く『ツインテールは20歳まで♡』では、今夜のコンセプト「天国」に寄り添うように、ピアノ伴奏のみの特別なアレンジで披露された。洗練されたシンプルな伴奏が4人の繊細で透き通るような歌声を際立たせ、静謐で神聖な空気がホール全体を包み込む。普段のキュートな雰囲気とは一味違う、天使のような彼女たちの姿に、観客はただただ魅了されていた。

中盤ブロック:近づく距離感と恒例の『方言タイム』

ライブ中盤戦に入ると、メンバーはそれぞれのメンバーカラーをあしらった華やかな衣装にチェンジして再登場。MCで新衣装への反応を問いかけ、ファンとの交流を楽しんだ。

このブロックのハイライトは、ファン待望の撮影可能タイム。『わたしのex.ダーリン』と『えぶりで大好き記念日』の2曲連続でお客さんの撮影が許可され、メンバーは今まで乗ったことのないはじめて乗るトロッコの演出で客席のすぐ近くまで移動。トロッコ上から「思ったより怖いんだよ?」と軽快なトークを展開し、物理的にも心理的にもファンとの距離を一気に縮めた。

楽曲パートでは、かわいい×少しダークな楽曲の『カルテNo.2222』が、ダークな紫やマゼンタの照明の中で披露され、キャッチーな振り付けで観客を魅了。続く『Maison de 520』では、中華風の宮殿映像を背景に、しなやかで優雅なダンスで楽曲の世界観に引き込んだ。

『ジェリービーンズ⭐︎シューター』では、ラストサビの特効演出として天井から大量の風船が降り注ぐダイナミックな演出が炸裂。MCでは、風船に夢中な観客に対して「MC中にポンポンやってる!(笑)」「ライブ中にボール遊びに夢中にならないでください!」とツッコミを入れ、会場は和やかな笑いに包まれた。

さらに、ツアー恒例の「方言タイム」を幕張では全員参加で行うというサプライズ発表があり、この日一番の歓声が沸き起こった。

  • 島村嬉唄は宮城弁で「君のこと、めっちゃ好きだっちゃ!」。
  • チバゆなは福岡弁で「君のこと、ばり好いとーよ!」。
  • 環やねは広島弁で「君のこと、ぶち好きじゃけえ!」。
  • 逃げ水あむは北海道弁で「みんなのこと、なまら好きだよ!」。

4人のラブリーな告白に会場中がメロメロになり、大歓声が返ってきた。この熱量を引き継ぎ、「後半戦、うちらを盛り上げてくれるのは、この曲!」の掛け声とともに、ライブは怒涛の後半戦へと突入していった。

後半ブロック:盛り上がり3連曲と4人の本音

後半戦は、幕張イベントホールのスケールを最大限に活かした、まさに「贅沢さの極み」と言える演出が連続で投下され、会場のボルテージは最高潮に達した。

『イェイェ』では、ステージ背面の巨大LEDモニターに4人の名前を中心とした特大のコール文字が映し出され、視覚的に観客を激しく煽り立てる。モニターと完全にシンクロした大きなコールがホール全体に響き渡り、ステージと客席が一体となって熱狂の渦を作り上げた。

さらに『アイドルライブコースター!』では その熱を加速させるポップな遊園地のような空間がモニターに出現し、観客全員がきゅるちゃんたちと一緒に光り輝く巨大なジェットコースターに乗っているかのような、圧倒的な没入感を生み出す映像演出が炸裂。

この盛り上がりブロックの締めくくりとして、グループ名を冠した代表曲『きゅるりんしてみて』が投下された。息つく暇もない怒涛の展開と圧倒的な熱量に、観客は「やっぱりきゅるちゃん大好きだ」という幸福感を心の底から味わっている様子だった。

圧倒的なパフォーマンスの興奮が冷めやらぬ中、本編終盤のMCでは熱気から一転し、メンバーそれぞれが胸の内に秘めていた本音と感謝を語り、会場は深い感動の余韻に包まれた。

最初にマイクを握った環やねは、チケットがソールドアウトした事実に言及。これまで「きゅるちゃんは終わってしまうんじゃないかと不安になる時もあった」という葛藤を抱えていたことを赤裸々に吐露しつつ、「この景色を見て、本当だったんだと思って。今日からまた運営さんときゅるちゃんを信じて頑張っていこうと思います」と力強く語った。

続く逃げ水あむは、満員の客席を見渡し「私って、まだまだ伸びしろがあるみたい!」と宣言。「どんどん成長するタイプなの。だから、きっと明日も成長した私が見れる」と、底知れぬポテンシャルと未来への希望を笑顔で語る。

島村嬉唄は、幕張公演のプレッシャーがあったことを明かしつつ、「みんなに、この景色を見せられて本当によかったし、みんなにもこの景色を見せてもらえて、本当によかったです」と、ファンとの双方向の絆に感謝を伝えた。

最後にチバゆなが、涙をこらえながら口を開く。「今まで『来て』ってなかなか言えなかったけど、今回のツアーは『みんなに「来て」と言ってよかった』って思った。こんなに大好きな人たちが集まってくれたから」と声を震わせ、「ずっと…ずっと…今まで言えなかったんだけど、ずっとアイドルでいたいなって思いました!きゅるちゃんでよかったー!」と心からの叫びを響かせた。

4人の飾らない等身大の魅力と深い絆が詰まった、感動的なスピーチが会場中に響き渡った。

本編ラスト:『Stella Compass

いよいよ本編最後の曲。

チバゆなが静かに語りかける。「次が最後の曲になります。この曲は、ホールツアー『Kyururin Heavenly』のために書き下ろされた新曲です。綺麗な星空の下で、いつでもみんなと心がつながっていたらいいな、という思いが込められています」

曲振りとともに新曲『Stella Compass』が披露される。

メンバーの呼びかけに応じ、客席のペンライトが一斉に真っ白な光へと変わると、ホールの広大な天井いっぱいに、メンバーそれぞれの星座をモチーフにした巨大な星座が映し出された。真っ白なペンライトの海の上で壮大に輝く星座たちが、新曲の持つ希望と未来へのメッセージを美しく投影。5年間の軌跡とこれからの未来を重ねるような歌詞が、会場全体を優しく、力強く包み込み、素晴らしい本編の締めくくりとなった。

アンコール:プレシャスな贈り物とTikTok撮影

本編の感動的なフィナーレの後、客席からは鳴り止まない手拍子と「アンコール!」の声が響き渡る。その熱烈な呼びかけに応え、ステージに再び光が灯った。

メンバーの名前がコールされるたび、特大のジェットスモークと各メンバーカラーの強烈なライトが噴射されるドラマチックな演出で4人が再登場。ツアーTシャツのデザインをリメイクした、親しみやすさと気品が同居する特別な衣装に、客席からは再び大きな歓声が上がった。

アンコール1曲目の『いらんこといわんこ』は、「ライブはまだまだ終わらない!」と告げるように、カラフルなライトが全開で点滅し、会場のボルテージを一気に引き上げる。特大のバズーカでサイン入りTシャツを客席の奥深くまで発射するファンサービスも炸裂。メンバーが客席の隅々まで目を配りながら放つバズーカに、会場はどよめきと歓声に包まれた。

続く『ぷれしゃすはーと』では、メンバーが手拍子を誘導し、会場全体を一つにまとめ上げる。再びトロッコに乗り込み、4人は客席のすぐ近くまで移動。サインボール投げを交えつつ、ファンへプレシャスな想いを直接届け、満面の笑顔でファンとの絆をさらに深めていった。

その後のMCでは、ツアーでも大切にしてきた『えぶりで大好き記念日』の振付をレクチャー。ファンはもうバッチリだと言わんばかりの表情で、会場全体が一丸となったTikTok撮影が行われた。メンバーの「これきゅるちゃん史上、一番人数多いTikTokじゃない?」という喜びの声に、モニターに映し出されたファンの満面の笑顔が応え、幸福感あふれる空間が広がった。

Wアンコール:お姉さんと約束する未来

ライブは、アンコールだけでは終わらなかった。メンバーが袖に引き上げた後も、客席からの手拍子と再度「アンコール!」の声が鳴り止まない。その熱量に押されるように、再びステージに光が灯った。

再登場した4人が披露したのは『ツインテールは20歳まで♡』。本編序盤のピアノ伴奏バージョンとは打って変わり、いつものポップなお姫様らしいバージョンで展開され、同じ曲でも全く異なる表情を見せる演出に観客は完全に魅了された。

「ダブルアンコール!ありがとうございます!」「うちらさ、初めてダブルアンコールしたね」と、メンバー全員が驚きと喜びを隠せない様子で口々に声を上げる。「みんながアンコールって言わなかったら、本当に出てこれないところだったの」という言葉で、この奇跡が観客の力によって生まれたものであることを伝えた。

ここで、逃げ水あむと環やねの「お姉さん組」が感想を語る役割を担う。

逃げ水あむが優しく静かに「みんなは、楽しかった?」と問いかけると、客席から大歓声が返ってきた。

そして、満員の客席を見渡しながら、二人は未来の約束を交わす。

逃げ水あむ「お姉さんたちはさ、これからも、ずっときゅるちゃんでいましょうね」。

環やね「ええ、私たちはどれだけマダムになろうと、ずっときゅるちゃんでいますわ」。

逃げ水あむ「お姉さんとの…約束だよ?」。

この日一番の大歓声が、幕張イベントホールを大きく揺らした。

「ということで、まだまだいっちゃうよ!」という掛け声とともに、ラストソングへ。

『未来の足跡』は、4人が長く大切にしてきたフィナーレの定番曲。疾走感のあるエモーショナルなロックサウンドに乗せ、「ずっと『きゅるりんってしてみて』でいよう」と未来への約束を交わした直後に歌われたことで、その歌詞のメッセージ性はこれ以上ないほどの説得力を持って響き渡った。

「誰も知らない未来の足跡」を自分たちで刻んでいくんだという強い決意が、4人の力強い歌声とパフォーマンスから溢れ出す。ステージ上の4人と客席が完全に一体となり、エモーショナルな熱狂が幕張イベントホールを包み込んだ。

ライブの最後、2階へ到着した4人は、「幸せな時間でした」「今日という日を絶対に忘れません」「絶対忘れない。きゅるちゃんも、みんなのこと……だーいすき!」と全員で叫び、「以上、私たち、きゅるりんってしてみてでした!ありがとうございました!」と揃えて締めくくった。

史上最大規模のライブを大成功させたことで、きゅるちゃん同士の揺るぎない絆と、ファンとの間に存在する強固な愛を改めて証明した4人。未来への確かな希望と感動の余韻を胸に、ステージは静かに幕を閉じた。

PHOTO:チェリーマン

TEXT:松本新之介(.yell inc.)


【セットリスト】

  1. Special♡spell
  2. ♡♡♡わんだーらんど
  3. らぶきゅん♡うぉんてっど
  4. 君のお顔になりたいの
  5. ツインテールは20歳まで♡(ピアノVer.)
  6. 絶対無敵ラブソング(クラシックVer.)
  7. 魅惑のあいまいみー(環やね ソロ)
  8. アイドル(チバゆな ソロ)
  9. コーヒーゲーム(島村嬉唄 ソロ)
  10. クリームソーダ(逃げ水あむ ソロ)
  11. メリーゴーランド
  12. LOVE l-l-ICECREAM
  13. しゅーぱーめるてぃらびゅふれーばー♡
  14. わたしのex.ダーリン(撮影可能曲)
  15. えぶりで大好き記念日(撮影可能曲)
  16. カルテNo.2222
  17. Maison de 520
  18. ジェリービーンズ⭐︎シューター
  19. イェイェ
  20. アイドルライブコースター!
  21. きゅるりんしてみて
  22. Stella Compass

[ENCORE] 23. いらんこといわんこ 24. ぷれしゃすはーと 25. 可愛さ圧倒的なんばーわん!

[W ENCORE] 26. ツインテールは20歳まで♡ 27. 未来の足跡

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